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嫌煙ブームの到来はなぜ?隠された理由に迫る

嫌煙ブームが最近の流行りで、喫煙者はとても肩身の狭い思いをしているでしょう!しかし、なぜ嫌煙ブームが到来してしまったのか。その原因と可能性を追求してみました。

その「理由」には、これまでにもいくつかの仮説が出ている。

①アメリカの禁煙ブームに右にならえしているだけ説
現在の健康ブームも禁煙ブームもアメリカ発といわれる。
アメリカでは交差点をわたりながらiPodを聞いている人に罰金が課せられるようになったそうだ。さまざまな民族が同居している国家では、ある程度のルールがないと秩序が保てないとはよくいわれること。でもルールが厳しい分、犯罪率も高い。

犯罪はもちろん悪いことなのだが、夜道で犯罪にあったとしても、自己防衛に対する意識が甘いとされることもある。社会構成のちがい、文化のちがいを考えずになんでも右にならえすると、つらい世の中になりそうな気がする。

しかし、右にならえ説には矛盾もある。アメリカでは、喫煙年齢は18歳からなのに対し、アルコールは21歳からとなっている。アメリカがまず年齢制限をひきあげたアルコールに対して、日本でタバコ以上の規制が目立たないのはおかしい。

②政府が税収を確保するために、生かさず殺さず嫌煙をあおっている説
これはよくいわれることだ。そこまで陰謀めいたものではないにしろ、まったくないとはいえないだろう。
消費税をあげれば猛反発を食らう。タバコに次いで高額な税がかけられているアルコールとガソリンは、市場も業界の力も大きいのでへタなキャンペーンを組むことはできない。でも、「健康に悪い」タバコならいけそうだ

よってたかって悪者にされたら、愛煙家も増税に反対する気力をそがれる。 萎縮して、仕方がないという気にもなる。それに、少しずつの増税だから財布は痛いがまだなんとかなる。

なんとかなるため、大幅な喫煙率減少にはいたらない。嫌煙家はそれが面白くなく、もっと税をあげろと盛り上がる。嫌な循環だ。

③健康ビジネス拡大のため説
アメリカのマーケティング会社リサーチドットコムの推測では、アメリカの禁煙関連市場は2004年に約966億円、2009年までに約978億8900円に増える見込みだという。

またべンチャー企業の禁煙ビジネスが花盛りで、「ロサンゼルスでは催眠術師が一回50ドルで、タバコを吸いたくなくなる暗示をかけてくれる『禁煙セラピー』が人気を呼んでいる」とか。

日本でも、いまや健康市場は絶大である。厚生省の発案した特定保健用食品の市場規模だけでも、6299億円というから、ビジネスとしては大成功だろう。

「健康」はまちがいなく金のなる木だ。歴史をふりかえっても、権力者の多くが最終的に健康長寿を求めている。格差社会といわれつつ、下流でもなんとなく豊かな生活を送っていられる日本。

「健康」をつつけばいくらでも儲かる。
禁煙は新たな市場として悪くないだろう。


④スケープゴート説
ほかの有害なものから目をそらすために、タバコが槍玉にあげられているという見方をする人も多い。健康問題であったら、アルコール、排気ガスや電磁波など、 有害性が問われているものはいくらでもある。

とくに排ガスは、個人の健康問題だけでなく、地球温暖化の要因として問題視されている。ちなみにアメリカは、地球温暖化の大きな原因である二酸化炭素排出量が世界ワースト1らしい。


タバコが嫌いな人といかにつきあうか
受動喫煙による健康被害というのが科学的にはあまり確かなものではないこと、また少なくとも完全に証明されているわけではなく、まだ議論の余地が残っていることを述べました。それなのに、なぜ性急な喫煙規制が進められているのかというと、要するにタバコの煙がとても嫌いな人、あるいはタバコ自体を極度に嫌っている人たちがかなりいて、WHO等の運動を強力に後押ししているからだと思います。

確かに半世紀程前には、レストランでも乗物の車内でも、駅の中でも、さらには映画館や地下街でさえも自由に喫煙することができました。これは確かにちょっと行きすぎだったと思います。そうしたいわば喫煙無法地帯の中で、喉や呼吸器官が弱い人、タバコの臭いや煙に過敏な人たちは相当つらい思いをしてきたのではないかと思います。平山論文の平山雄氏もタバコの煙に弱く、自分ではタバコを吸うことができなかったと言いますし、ブルントラント女史もまたタバコや電磁波の過敏症であると告白しています。喘息の人がタバコの煙で発作を起こすこともあるでしょうし、長い間煙のもうもうと立ちこめる中にいると頭痛やめまいがしてくる人もいるかもしれません。

これらのことに関して、喫煙者は率直に自分たちの非を認めて、喫煙のマナーをきちんと守るように心がけなければならないと思います。
しかし、極端な嫌煙主義の人たちの中には、とにかく喫煙という習慣とどうしても共存できないと思っている人もいるようです。こういう人たちは、分かりやすく言えば、誰かがタバコを吸っているのを見たり、煙を見るだけでも気分が悪くなったりしてしまうようなのです。新幹線の喫煙場所から漏れてくる僅かな煙が耐えられないというようなことを言い募り、鉄道会社にクレームをつけたり、テレビでタレントが喫煙しているシーンが映るとすぐに抗議をしたりするのも、こういう人たちだと思います。

なかには化学物質過敏症でほんの僅かな煙の臭いをかいだだけでも具合が悪くなると主張する人たちもいますが、化学物質過敏症は医学的にはまだ確定されていない概念ですし、どちらかというとそれは神経的な過敏症ではないかと思うのです。人のいない戸外で喫煙していると、わざわざ遠くから歩み寄ってきて、煙いのでタバコをやめて下さい」と言うような人たちは、タバコの有害性に関係なく、とにかくタバコが嫌いで、喫煙者を憎んでいる人たちですから、残念ながらこの人たちと共存していくことはきわめて難しいと言わざるをえません。インターネットで、タバコのことを書くと、こういう人たちが大量に集まってきて、たちまち炎上」するというような光景がよく見られますし、私自身も体験しました。私個人にも、また職場にもこうしたクレーマーたちが大量に何かを言ってくるのだろうと思います。

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