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タバコ生産に隠された森林破壊など環境への影響

タバコは年間にどれだけ世界で生産されているかご存じですか?その数635万トン(2002年)でほとんどが中国で生産されていますが、日本でも年間5万トンほど生産されています。

オーストラリアのシドニー大学の教授らの論稿『第三世界のタバコ対策』は、1970年から85年までの15年間に、第三世界80か国,地域の紙巻きタバコの消費量が急増したと指摘しています。

例えば、紙巻きタバコの4人あたり消費量が、アフガニスタンで約3.3倍、エジプト約3倍、シリア2.7倍に急増したという。一般に第三世界は極度に貧困な社会です。

子どもたちの栄養不良、伝染病など深刻な問題をたくさん抱えています。ところがアメリカやヨーロッパなどからこれらの国々に輸出されるタバコは、高ニコチン、高タール含有のタバコといわれており、国際消費者機構(IOCU)の国際会議などでも、この点についての告発がなされています。

NHKスペシャルにて「世紀を越えて,欲望のアマゾン」が、資源争奪の20世紀を総括してアマゾンの森林破壊を取り上げました。その破壊の範囲は、すでに日本全土の1.5倍に達しているとのことで、地球全体の温暖化等にも深刻な影響を与えるほどに立ち至っているといわれています。

ところで森林破壊について関心のある人でも、第三世界の森林破壊が、実はタバコと深い関係があるということに気づいている人は少ないのではでしょうか。

「WHO(世界保健機構)の最近の推計によると、世界中で薪として伐採される樹木のうち、信じられますか、重量にして実に8割もが、タバコ葉乾燥用の燃料として商業的に用いられているのです。

これは、地球上の森林伐採総面積の12%に相当し、毎年毎年長野県ふたつ分もの森が、タバコの葉っぱを乾かすだけのために消えていることになっています。


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