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禁煙に挑戦する人をサポート・応援しよう!

サポートとしては、外堀を埋める形の禁煙包囲網が必要なのです。正しい情報を伝えるとともに社会から変わっていくことも重要です。非喫煙者も禁煙サポーターとして、社会を変えて、スモーカーが禁煙しやすくなるように協力してください。
周囲のサポートが必要不可欠
「害があるといいながら、国が販売を認めているからいけないのだ」「いっそ世の中からタバコがなくなればやめられるのに」「吸える場所がなければ吸わないでいられるのに」「タバコをもっと高くすれば高校生は買えなくなるのに」などのさまざまな声を聞くことがあります。

ニコチン依存から抜けられない人や禁煙に踏みきれない人には、タバコと手を切るのは簡単ではありません。周囲のいろいろなサポートが必要なようです。世の中禁煙の流れの中で、簡単にやめられる人は、もうすでにやめたかもしれません。

現在吸い続けている人は、害について正確に知らないか、害をいまひとつ自分のこととして考えられない人や依存の強い人なのでしょうか。このような人たちへの禁煙サポートとしては、外堀を埋める形の禁煙包囲網が必要なのです。

正しい情報を伝えるとともに社会から変わっていくことも重要です。非喫煙者も禁煙サポーターとして、社会を変えて、スモーカーが禁煙しやすくなるように協力してください。皆が住みやすい社会にするために

長年喫煙しているとそれがあたりまえのような気持ちになっています。タバコのない生活は想像できません。ニコチン切れへの恐れも感じます。しかし、子どものころは吸っていなかったはずです。そのころを思い出してください。

吸い続けているといろいろな健康障害やあちこちのがんの危険のことも考えねばなりませんが、ここで発想を変えてみましょう。タバコを吸わなくなったら、いろいろなメリット、あなたにとってよいことが絶対にあるのですよ。

まず、呼吸が楽になります。朝起きたときのあのいやな咳が減ります。痰もなくなりますし、歯を磨くとき、のどの反射でおこる「オエッ」とすることがなくなります。お花の香りがわかります。早春の梅の香りに気づかなかったことをもったいなく思うでしょう。空気がおいしくなるという人もいます。

お肌に張りが出てきて、お化粧ののりがよくなります。服ににおいがつかなくなります。家の火事の心配が減ります。彼や彼女とキスができるようになります。妻に嫌われなくなります。多くのメリットに気がついてください。禁煙してよいことは、人によって違います。女性、男性、年齢でもメリットは違うでしょう。表を参考に探してみてください。

新たに発見する楽しみもあります。サポーターとしてもいっしょに考えてみてください。そして、禁煙する気持ちになるように伝えてください。

禁煙サポーターの道のりは険しいかもしれませんが、やりがいもあります。いつかは感謝される日が来るかもしれません。もう一つ大きなサポートとして禁煙している人をほめることです。意志の強さをほめましょう。周囲への受動喫煙の迷惑がなくなったことに感謝しましょう。どうせ長続きしないだろうなどといわず、喫煙を休み続けるようにサポートしましょう。禁煙できた人は、他の喫煙者に対して次の強力な禁煙サポーターになれます。そのようにして禁煙サポートの輪が広がっていくのです。

広げよう禁煙の輪
禁煙サポーターの役割として重要なことは禁煙の輪を広げることです。タクシーは禁煙車が増えました。交通機関も禁煙席、禁煙車がほとんどです。

しかし、レストランや喫茶店は、まだまだ禁煙は少ないですし、分煙とは名ばかりの煙たい店が多いようです。禁煙席の隣が喫煙席では、受動喫煙を受け続けてしまいます。そういうところは禁煙席の意味をとり違えているのではないでしょうか。

禁煙席とは、タバコを吸ってはいけない席というだけではなく、受動喫煙を受けない、煙たくない席という本来の意味を重視してほしいものです。安全安心な食事の提供には、その部屋の空気も安全安心でなくてはいけないのではないでしょうか。受動喫煙を受けてもがまんしていては、お店に気づいてもらえません。

最近はファミリーレストランのいくつかには、喫煙席と禁煙席が分けられているチェーン店もあります。子どもたちや妊婦、お年寄り、ぜんそくぎみの人、いろいろな人が来店するのですから。それ以外でもコーヒーショップ、ホテルのダイエング、ラーメン屋さんなど、禁煙席を設けるところが少しずつ増えています。

商売ですから、お客の要望があればもっと増えるので、副流煙で料理がまずくならないように、禁煙席が増えるよう要望しましょう。レストランやおそば屋さん、いろいろなお店に入ったら、「禁煙席はありますか」とかならず聞きましょう。おそば屋さんなどではそんなことをいう客がいると、最初びっくりされるでしょう。しかし1日に何人にもそう聞かれれば、「そうか、最近のお客はそのようなことを希望しているのか」とわかってくれるでしょう。

お店としては、お昼時の混雑時に食べ終わってもすわってタバコをくゆらしているお客が気になります。灰皿をかたづける手間や狭い室内の空気が悪くなるのを考えるとなおさらです。そしてなによりお店が禁煙のほうがお客の回転が速くなるのです。そしてヘルシーな店というイメージになります。保健所の調査で、禁煙の店にすると客が減るのではないかと心配している店が多いことがわかりました。

しかしすでに禁煙にしている店では売り上げが減ったとか店がつぶれたということもありませんでした。カナダやアメリカ、イタリアなどはほとんどの飲食店が禁煙ですが、売り上げがかえって増えたという店もあります。客層が広がったからです。禁煙のサポートのため、吸えない場所を増やす活動を一人一人身近なところから始めましょう。


タクシーの禁煙について
車酔いがひどい人も多い。遊園地のコーヒーカップや、サルサなどターンの多いダンスでも吐き気や目眩をおこすことがある。 めったにタクシーに乗ることはないものの、こんな体質の人は、乗ったタクシーにタバコの臭いが漂っていると相乗作用でゲッとなり、ハンカチで口元をおさえることがあるかもしれない。

そういう話は過去で現在は「タクシー全面禁煙」の都道府県が増えたので、こういうこともまずなくなった。にもかかわらず、考えさせられることがある。「タクシーは全面禁煙にしなくてもよいではないか」と。

「タクシーに乗ったときくらいゆっくりフーッとタバコを吸いたい人が困るではないか」と。 私は困らないよ。でも、困る人もいるでしょう? 気持ちは同じ。なんで「どれか一つ」にそろえようとするのかね。なんですべてのタクシーが禁煙でないとならない? 

「わしの車では吸ってオッケー」というタクシーも走ればよいではないか。 吸えるタクシーか、吸えないタクシーか、目印をつければよい。 屋根にタバコのオブジェを設置するとか、ネオンを灯すとか、吸える、吸えないで車体の色を塗り分けるとか。遠くからでもすぐ客にわかるような目印。そうすれば、吸う人。吸わない人。どちらでもよい人、三者ともに困らない。

タクシーは個的空間だからこんな棲み分けはすぐにできそうなものなのに、なぜ「これ一つだけ」にそろえてしまったのだろう。合点がいかない。 個的空間ではないレストラン、居酒屋、バーなどの飲食店が、タバコOKだと、「吸いたい人は吸えばよい。吸いたくない人は吸わなければよい」という選択は不可能になる。なのに、こちらはまるで足並みがそろっていない。

不景気で外食をする人が減っているというが、「外食はタバコ臭いからイヤ」という人もけっこういるのではないか。 しつこく繰り返すが、飲食店を禁煙にせよと私は言わない。思わない。だからこそ、現在の「吸う人優先」な状態を工夫してほしいと言うのである。だからこそ、喫煙OKのタクシーも走るべきだと言うのである。 つまり選択肢を増やすべきだと思うのである。 丁か半かの博打じゃないのである。 「吸いたい人が吸えて、吸いたくない人は吸わないでいられる」 この状態を私は願うと、重ねて述べるしだいである。
励まし合える禁煙仲間を作る
一緒にタバコをやめる人がいると、お互いに励まし合えるのでタバコをやめやすくなります。挫折しそうなときに同じ苦労をしている人から励まされるのは大きな支えです。逆にあなたがその人を励ますと、その声とその姿勢はあなた自身に戻ってきて、自分を救うことにもなります。

家族や友人、同僚の中にもやめたいと思っている人がきっといるはずです。あなたの禁煙をきっかけに、その人もやめる決意をするかもしれません。日頃からタバコをやめたいと言っていた人や、やめたそうな人に声をかけてみませんか?

ただし、明らかに今タバコをやめないだろうと思われる友人や同僚には、あなたの禁煙の決意は黙っていた方がよいでしょう。タバコを吸う人は、タバコをやめる決意をした人を歓迎しません。羨ましく思い、禁煙に踏み切れない弱さや引け目を感じるからです。内心ではよく決断したなと感心したり偉いと思ったとしても、あなたの決断を鈍らせるようなことを言ったりして足を引っ張ったりすることもあります。これはたとえ本人がそのように意識していなくても、自分がタバコをやめない、正確にいえばやめられないことを正当化するためで、一種の防御反応なのです。

禁煙仲間ではありませんが、あなたの禁煙に影響を及ぼしそうな人に協力してもらうと、「禁煙を何とか続けねば」という気持ちになります。あなたの禁煙を心から喜んで、支援してくれる人にお願いして、病院費用や病院へ行く交通費、薬代などを払ってもらう、など金銭的におんぶしてもらうと、タバコが吸いたくなっても吸いにくくなります。「それまで自分に払ってくれ たお金の分だけ返せばよい」というわけにはいきません。友人や家族の好意を無にしてはいけない、という責任感が出てくるものです。

逆手をとって禁煙に成功した人もいます。自分の禁煙の決意を信じなかったり、「どうせ長続きしっこない」とひやかす周囲の部下をまきこんで禁煙前に賭けをして、禁煙入院の費用どころか禁煙継続の祝杯費用も賭け金でまかなえた、というアイデアマンの社長さんもいました。




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