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喫煙者がタバコをやめれないのはある4つの刷り込みが原因だった!

①「ストレスをなくす」「リラックスできるという刷り込み」
タバコを吸うとストレスをなくし、リラックスできると思いこんで生活を続けている人がいます。

たしかに吸った後は頭がすっきりして、 爽快感が増したような気がします。でも、タバコは本当にあなたにリラックスをもたらすのでしょうか?

毎日タバコを吸っている人は、次のタバコを吸う直前には体内のニコチンの量が減ってしまい、禁断症状に見舞われているはずです。ニコチンの量が好みの量を下回るとイライラし、些細なことでも怒りっぽくなってしまいます。

タバコを吸っていることで引きおこされているストレス。それをなだめるために、またタバコを吸う。そのくり返しなのです。
一服した後の、「次に吸えるときまでがまんしなくちゃ」は、あなたにとってストレスになっていませんか?

②「仕事には欠かせない」という刷りこみ
「仕事には欠かせない」ということを理由に吸っている方もいらっしゃいます。
「職場が皆吸う。仕事がら必要なのだ。「仕事に支障をきたす」というのも、あなたにとっては事実かもしれません。でも、タバコを吸うと血液中に入り込む一酸化炭素が増え、酸欠状態になります。

大脳の細胞は低酸素に非常に弱く、実験では、 タバコを吸ったあとの知的作業能率は下がることが示されています。だからいい仕事をしたければ、充分酸素が行き渡っている脳を使わなければなりません。

いかに効率よく仕事ができるか、ちょっと考えてみましょう。あなたは、吸った直後の、爽快感や集中力が蘇ってきたときの感じを思い浮かべるかもしれません。

でも、仕事の能率を考えるとき、低酸素だけでなく、ニコチン量が減ってきて禁断症状が現れるという事態も考えなくてはいけません。体内のニコチンの量が減ってくると、仕事に集中できなくなります。

血液中のニコチンは、3~40分で半分になってしまいますから、いったん吸って集中力が増したような気になっても、小一時間もすると、すぐに集中力が落ちてきます。毎日毎日をそのくり返しで過ごしているあなたには、もしかしたらまとまった仕事はこなせなぃかもしれません。

さあ、タバコは本当に仕事に欠かせないのでしょうか?「仕事」を、単に吸い続けるための理由にしてしまっているのではないでしょうか?極言すれば、いまやタバコを吸わなくてはできない仕事など、存在しないと思います。

あなたは吸いたい。ただ吸い続けるために、「仕事には欠かせない」と言っているのでは?
いったん禁煙できたら、「吸っていたときよりも仕事がはかどるようになった」という人ばかりです。タバコを吸うと脳への血液供給も減ってしまいます。酸欠状態で、よいアイデアが浮かぶだろうと期待するのは、科学的ではありません。

③「気分転換になる」という刷りこみ
一日の生活の節目に吸う習慣のある人には、タバコだけに頼って気分転換している人がいます。タバコはたしかに手っ取り早いです。でもリスク管理上、生命を脅かす有害物質を吸ってまで使うような気分転換ではありません。
そういう人は、もっとていねいに生活のリズムを組み立てましょう。

④「軽いタバコは安全」という刷りこみ
実際にタバコに含まれているニコチン含有量は、パッケージに表示されている「収量」よりはるかに多いということをご存知ですか?

ニコチン収量が低い超低ニコチンタバコを吸っている人には、 一般に、かなり深く吸いこむ癖がついている人が多いといえます。タバコ煙が薄いものですから、深く吸いこんで、必要量のニコチンを体に取りこもうとするのです。

ニコチン依存になってしまっていると、これは無意識で行われるので、 本人は深く吸っているという意識は持っていないことが多いのです。そして、深く吸った分、有毒ガス成分は、普通のタバコを吸っていたときより大量に肺に流れこみますので、「軽いタバコ=安全」と考えて吸っていると、かえって有害で危険と考えられます。

以前は、喫煙者の肺ガンといえば、肺の入り口にできるものが多かったのですが、最近では、肺の奥にできる肺ガンが増加しています。これには、この低ニコチンタバコの影響が考えられているのです。

最近、健康意識の高まりにつれ、表示値の小さい「低タール・低ニコチンタバコ」に切りかえる人が増えています。でも、「低タール・低ニコチンタバコ」は、安全タバコではないのです。発ガン物質も、カドミウム、アンモニア、ホルムアルデヒドなども、これまでのタバコと同様に含まれています。

さらに深く肺に吸いこめるために、そういう有害物質が多く吸収される危険がありますし、依存症も形成されやすくなります。「低タール・低ニコチンタバコ」は健康上のメリットがないにも関わらず、健康によいだろうという誤った安心感を与えるために作られていると知るべきです。

まとめ
「タバコをやめて、つまらない人生を長く送るより、タバコとともに短くても楽しい人生を送ったほうがずっといい」
この考え方は正しいか?
「喫煙者の人生は非喫煙者より楽しい」とか、「非喫煙者の人生は喫煙者よりつまらない」と思うほど、人生はどん底状態だったということだ。いま思えば信じられないことだ。

タバコは退屈感を紛らわせてはくれない。逆に退屈感を生み出す。
たしかに退屈したときタバコを吸う人はたくさんいる。でも心を開いて考えてみてほしい。あなたは毎日、「人生でタバコほど楽しいものはない」と思って吸っているだろうか?
タバコに火をつけ、不潔な発ガン性の煙を吸い込み、「わあ、こんな楽しい思いを非喫煙者は味わえないんだ。僕はなんてラッキーなんだろう!」
と思うだろうか?
味に気持ちを集中させながら、できるだけゆっくりと六回続けて煙を吸い込むようにとお願いした。
実際にやってみると、「タバコはなんて楽しいんだろう」とは思わなかったはずだ。

タバコを楽しんでいる人はこの世にいない。
楽しいと思っているたったひとつの理由、それはニコチンの罠にはまっているために、タバコを吸わないでいると、みじめになってしまうから。

それが、「タバコは楽しい」と同じことだと勘違いしているのだ。
タバコをやめたのに「タバコが恋しい」と不平を言う人はたくさんいる。
これは、「昔はタバコを楽しんでいた」という思い込みを持ち続けているからだ。

また、そのような元喫煙者の話を聞いて、現役喫煙者も「タバコは楽しい」という幻想を持ってしまう。
しかし、自分の人生を振り返ってみてほしい。これまでに「特別の一本」を何千回も吸ってきたはずだ。そのうち、いまでもはっきり覚えているのは、何本あるだろうか?心を開いて考えてみよう。

これまでの喫煙生活を振り返ってみて思い出せることは、どんなことだろう?
まだ、好奇心から吸っていたころのタバコがそれはひどい味だったこと。タバコが吸えない場所でつらい思いをしたこと。吸っている最中にひどく咳き込んだこと。


自分の意志でタバコを吸っているという幻想
世の中の人みな、喫煙者自身も信じている幻想。
だから、禁煙するには、まずこの幻想を壊す必要がある。
なぜこんな幻想ができあがったのか、理由は簡単だ。
だれも他人に強制されてタバコを吸うわけではない。

だから、「自分の意志で吸っている」としか考えようがないのだ。
「喫煙者になろう」といつ決意したか、覚えているだろうか?
最初の一本をいつ吸ったか、という意味ではない。自分でタバコを買おうと決めたとき、友だちといっしょにいるとき以外に吸いたいと思ったとき、タバコの箱がポケットになければ落ち着かないと感じたとき。

タバコなしには食事がおいしくないと感じたとき、タバコなしには電話に出られないと初めて思ったときは、いつだっただろうか?心を開いて正直に考えてみてほしい。
「そんな決意をしたときはなかった」ということに気づくだろう。
喫煙者は誰ひとりとして自ら選んでタバコを吸いはじめるわけではない。

吸わないと、何か楽しいことから自分だけ取り残されているような気がするから、吸いはじめるのだ。(そう言われると、あなたは少し気が楽になるかもしれない)
吸いはじめてから「これは罠だった」と気づき、その罠から抜け出すことのできる人もいる。それでも周りの喫煙者を見ていると、自分だけ損しているような気になってしまう。
ここでひとつ、頭にしっかり叩き込んでおこう。

世界中の喫煙者はみな、タバコを吸わないですむなら、どんなにいいだろと思っている。
「そんなの信じられない」と思うかもしれない。でも、実際そうなのだ。私たちはみな、タバコを吸いはじめる以前にも人生を楽しんだり、苦難を乗り越えたりすることができた。


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