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たばこによる損失は医療費だけで全体の4%を占めていた!

たばこを吸うことによって人はどれくらいの損失を招いているのでしょうか。決して他人事ではない額になっています。

タバコによる損失
タバコによる損失とは、タバコによって病気になってかかる医療費、その病気によって失われる労働力や生命をお金に換算したもの、タバコによる火災の損害、吸殻や煙の汚れに対する清掃費用などです。

(財)医療経済研究機構の推計が1999年時点で推計した額は、超過医療費(40歳以上の主として致死的疾患)が1兆3千億円、労働力損失が5兆8千億円で、あわせて7兆1千億円にのぼります。この超過医療費はその年の国民医療費30兆9千億円の4%を占めます

これでも40歳未満の医療費や、致死的でない病気に関する医療費の喫煙起因分、通院や失業などによる労働力損失が含まれていません。

交通事故による損失との比較では、1999年の人身損失の総額(治療関係費、慰謝料、休業損失、逸失利益の方形)が1兆7200億円であり、喫煙の健康障害による損失の大きいことがよくわかります。

一方、タバコによる収益として、タバコ税のほか、タバコ農家やタバコ製造業などによる収益や賃金を社会経済への利益などがあげられます。しかし、税は単に資源の移動であって経済効果でないという考え方もあります。

また、医療費は、医療関係産業にとっては収益となり経済効果も生じますが、これをタバコによる社会的収補とは決して言いません。これはタバコによって生じる健康障害という損失に由来するものだからです。とすると、タバコによる経済的社会的収益とは何を意味するのでしょうか?

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