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タバコは世界に通じる共通語だった!生まれやエピソードがすごい

人の心を開く不思議な言葉タバコ
タバコがとりもつ国境をこえた友情
タバコという言葉が、世界中で通じる共通語だというのはご存じの方も多いと思います。ビジネスの一大センターであるニューヨークでも、一年中雪に閉ざされた北極圏でも、世界の屋根といわれるチベットでも、タバコで通じるのです。

世界共通語・タバコについては、こんなエピソードが実際に生まれました。
コロンブスが新大陸の地を踏んでから約四百年後の琉球(沖縄)に、イギリスの軍艦がイカリをおろしました。

記録によると、上陸したイギリス人艦長と琉球の高官の間で外交交渉が始まりましたが、ある一つの言葉がきっかけで、はりつめた空気が一気にやわらぎ、最後には友人のような間がらになっていったというのです。
その言葉こそがタバコだったのです。

軍艦の艦長は「交渉にあたる琉球の高官が、『たばこ』のことを英語と同じように発音するのにはおどろいた」との記録も残しています。
琉球の人々の方も同じ気持ちだったでしょう。

琉球とイギリス。それまで直接の交流はまったくなかった二つの国ですが、実は二~三百年にもわたり、たばこを吸うという同じ習慣によって結ばれていたのです。

タバコはカリブ海の方言
タバコという言葉は、いつ、どこで生まれたのでしょうか。
全世界に広まっている言葉であるにもかかわらず、詳しいことはほとんどわかっていません。
よく知られているのは、カリブ海の方言説。
カリブ海に浮かぶエスパニョーラ島でのこと。たばこを手にした先住民に出くわしたコロンブス一行の一人が、「これは何だ?」とたずねたところ、「タバコ」という返事がかえってきたというのです。
実際は、「タバコ」はパイプの一種のような喫煙具を指し、たばこそのものを指す言葉は「コホバ」であったらしいです。
しかし、この説についてもさまざまな意見があります。
『インディアス博物誌』という書物一つをとっても、「『タバコ』は喫煙具の一つ」、その後の改訂版では「先住民は葉巻などのたばこを『タバーコ』と呼んでいる」と表記しており、統一性がありません。たばこは名前までも、ミステリアスなけむりにつつまれているのです。

第2話は大航海時代のさきがけです。
けむりを吸う先住民のセレモニー
黄金を求めてカリブ海の小島にたどりついたコロンブス一行はインドと勘違いしたその土地で、手に入れたものは夢にまで見た黄金とはまったく違ったものでした。先住民からプレゼントされたのは、槍や食べ物、そして香りを放つ乾いた葉っぱ…

一行が落胆したようすは簡単に想像できます。しかし一行ががっかりした顔で手にした乾いた葉っぱこそ、黄金以上に人々に富みをもたらすことになるタバコでした。

この使い道を知ったのは受け取ってから20日あまり後のことで、次に向かったコルバ島でのこと。ここの先住民たちは乾いた葉っぱを吸ったり、火に投げ込み、そこから立ちのぼる煙を口や鼻から吸い込みはじめました。

このコルバ島の先住民たちもコロンブス一行を天から舞い降りた人々と勘違いして厚くもてなす歓迎セレモニーだったのです。しかし黄金しか眼中になかったコロンブス一行は葉っぱに興味を持つ余裕がなく吸う習慣を身につけたものはいませんでした。

新大陸にようやく葉っぱが紹介されたのは1497年、コロンブスの第二次航海船に乗り込んだカトリック神父のパネによって。

その後はスペインに莫大な富をもたらす重要な貿易品となり、わずか100年たらずの間に世界中に広まりました。一方コロンブスが目指したジパングこと日本において、黄金はというと8000年前からこれまでに掘り出された総重量はおよそ14万500トン、金額にして150兆円ぐらい。

タバコは年間に4兆円あまりの売り上げがあることをみれば、40年でもとがとれてします。
新大陸を発見したコロンブスは本人が気づかぬうちに黄金以上の金の卵を発見していたことになるのです。

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