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タバコが楽しいという感覚はどこから来るのか?

私たちが信じ込まされてきたタバコの利点というのは、実はすべてまったくの間違いなのだ。

「タバコが楽しい」という感覚はどこから来るのか?
それはタバコ会社の「親切心」に乗せられているから。
タバコには煙を吸い込んでも咳き込まないようにする成分が含まれているからだ。

「決断」さえすれば、もう成功したも同じ。
それがグリセリンとエチルアルコールだ。
この二つの物質は燃えると小さな蒸気の粒子を発する。
これが吸い込まれて喉の内側を覆い、エチルアルコールが一種の麻酔のような役割を、グリセリンが喉の乾燥を防ぐ働きをする。

「タバコの煙はときに、とても良い匂いだ」そう思う人がいるなら、それを否定はできない。
でも、タバコの煙が良い匂いだと思うのは、タバコを吸いたいと思っている人だ。実際にタバコを吸っているときには、そうは思わないはずだ。

私たちが信じ込まされてきたタバコの利点というのは、実はすべてまったくの間違いなのだ。
タバコにまつわる間違った先入観のひとつひとつが、金庫にかけられたロックの番号のひとつひとつだと考えてほしい。

「ニコチンの罠」から抜け出すためには、金庫のロックを解かなければならない。
ロックの番号は20桁以上の数字からなっている。数字がひとつでも間違っていれば、禁煙が不可能ではないにしろ、非常に難しくなってしまう。


スモーカーはほとんど無意識にタバコを吸っている
でも、不潔な煙を肺に入れる行為は、意識して行なうと、誰も楽しいとは思わないはず。
「こんなものに大金をはたいている」とか、「この一本でガンになるかもしれない」と考えれば、なおさらだ。

もし本当にその一本でガンになるなら、だれも火をつけたりしないだろう。
もちろん、その一本が楽しいという幻想も消えてしまう。
それでもスモーカーは、タバコを吸い続けざるを得ない。
だから吸い続けるために、事実から目をそらせてしまう。

「食後のあとの一本のように、毎日吸うタバコのなかでも格別おいしいタバコがある」と主張する人もいるが。しかしこれも、スモーカーの思い込みだ。
同じ箱から出したタバコの一本一本の味が違うなんてことが、あるはずはない。
食事のあとにタバコがおいしいと感じたら、タバコに意識を集中させて、本当にそうかを考えてみればよい。


生まれた瞬間から社会で、タバコに関して洗脳を受けている
周りのスモーカーはみな、「タバコは楽しい。リラックスできる。自信もつく」と言う。
その言葉を信じてしまっても不思議はない。

「もしそうでないなら、この人たちがみなタバコを吸い続けるはずはない」と思うからだ。最初の一本があまりにひどい味だったために、三度とタバコに手を出さないのはラッキーな人だ。
我慢して吸い続け、知らないうちに依存してしまうのは不幸な人だ。

もちろん、最初のうちは、自分で毎日タバコを買ったりしない。夜に友達と飲みに行ったり、週末にのんびりしたり、休みに旅行に行くときだけタバコを買うだろう。ところが、ある日、毎日タバコを買って吸っている自分に気づく。

そして、そのうちタバコが手元にないと不安になるのだ。
タバコを切らして初めて不安に感じたときのことを思い返してみよう。
そのとき、タバコはおいしいと思っていただろうか?

本当に大人になれるからとか、強い男や洗練された女性になれると思って吸っていただろうか?
ほかの大勢のスモーカーと同じく、ただ巧妙な罠に落ちただけではなかったか?そのとき「小さい悪魔」があなたの人生をコントロールしはじめた。だから、毎日タバコを買っては吸うようになったのだ。

「タバコは楽しくて心の支えになる」と思い込んでいるうえに、我慢して味に慣れてしまったあとは、タバコに対する自分の考えが間違っているとは思いもよらない。
ニコチン依存者がタバコを吸うと、吸っていないときよりも、集中力が増してリラックスもでき、自信もついて緊張感が減り、退屈感やストレスも薄れると感じる。

お互いにまったく正反対の効果が、なぜいくつもタバコにあるのか?その理由はだれにもわからない。だからスモーカーはこう考える。
「でもいいではないか。タバコにはそのような効果があるのだから、それに疑問を持つ必要がどこにあるのか?」しかし、長く喫煙を続けた結果、からだが常にだるかったり、病気になったり、経済的に苦しくなると、人はタバコに疑問を持ちはじめる。

麻薬を絶つのが難しいのは、麻薬が体内から消えはじめると何か物足りないような不安な気持ちを感じるからだ。
不安を感じても、その時点ではタバコを口にしていないし、からだに痛いところがあるわけでもない。


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