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タバコの自動販売機が日本で考えられた自販機の第一号だった

日本のタバコ自動販売機数は世界一。だがタバコだけではない。日本は、自動販売機というもの自体がけたはずれに多いのだ。自動販売機の並んでいる風景をカメラにおさめている観光客も少なくない。

「タバコ自動販売機」明治に登場!
日本は、世界でも類をみない「自動販売機天国」である。タバコの自動販売機だけでも、63万台。このタバコの自動販売機こそ、日本で初めて考案された自動販売機でした。

日本最初の自動販売機は、明治21年、同筒形の赤い郵便ポストを考案したことで知られる俵谷高七が「タバコやその他の物品の自動販売機」として考案したものです。2年後には特許も認められました。授術的には、当時の欧米でさえなかった「偽造貨幣排除」「売り切れ時の硬貨返却」などの装置を備えるなど世界の最先端をいくものでした。

ところが、自動販売機の実用化の第1号(明治37年)は、残念ながらタバコではなく、切手とハガキでした。とはいっても、6年後の明治43年には、タバコの自動販売機が、東京に登場しています。たばこが早くから自動販売機によって販売されたのは、一定の重量・一定の形態で包装されているなど規格化が進んでいて、販売機の中に入れる商品としては都合がよかったからです。

なお、現存する世界最古の自動販売機は、17世紀の初めにイギリスの居酒屋や宿屋に置かれていたタバコ自動販売機です。真ちゅう製の箱型で、おおよそティッシュボックスくらいの大きさ(長さ約24x幅約11x深さ約10センチ)。半ペンス硬貨を入れると留め金がはずれ、フタが開くという単純なものでした。



最寄り駅からの帰宅途中、タバコ屋さんの自動販売機でタバコを買った。
うっかり取り出すのを忘れたまま、 家に帰ってきてしまった。

「もう誰かに持っていかれちゃっただろうなあ」と諦め半分で現場に戻り、タバコ屋のおばあちゃんに怪訝な顔をされながら取り出し口を探る。やはりない。 自分がおろそかだったのだ、仕方がない。

諦めて新しく購入しようとしたら、おばあちゃんに声をかけられた。
「これ、わすれた?」

おばあちゃんと届けてくれた見知らぬ同志に感謝しつつ、そのタバコはいつもよりおいしくいただいた。

いただきながら、そういえば以前、タバコ自動販売機が丸ごと盗難されたという事件があったなぁと思い出す。日本も物騒になったものだ。

もともと、日本は自動販売機の大好きな国だ。普及した理由はシャイな国民性だのコミュニケーションが苦手だのいろいろあるだろうが、ひとついえることは治安が良かったのだ。

他国の悪い人たちは、しばしば自動販売機を盗んでしまうらしい。品物が目当てというよりは、自動販売機イコール金庫というイメージがあると開く。

つまり日本の自動販売機事情は独特なのだが、嫌煙家はやはりタバコ自動販売機の多さが目につくようで、よく「日本はタバコの自動販売機が多すぎる」と文句をいう人がいる。

たしかに日本のタバコ自動販売機数は世界一。だがタバコだけではない。日本は、自動販売機というもの自体がけたはずれに多いのだ。自動販売機の並んでいる風景をカメラにおさめている観光客も少なくない。

そういうわけで、これまでに嫌煙論者によるタバコ自動販売機撤廃の要請が何度か行われているものの、いまでも私たちは無事に自動販売機でタバコが買える。すると今度は、「未成年の喫煙が多いのは自動販売機で手軽に買えるせいだ」という論調がもりあがってきた。

どうも、未成年の七割が自動販売機でタバコを買うらしい。法律違反してる奴が素直に答えるなよ、とまず思ったのだが、別にそれはいい。

ちなみに23時から朝5時までの販売停止は法律やどこぞの要請ではなく、タバコ販売店による自主規制だそうだ。これももともとは未成年の購買防止策だが、それだけでは規制ができなかったため、自販機の存在そのものが吊るし上げられた。

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