▼コンテンツ一覧
MENU

タバコを吸うと病気になる?タバコはガンの原因ではなかった!

困ったことが起きている。これまで「やめられない」と自嘲まじりに話していたことが、「喫煙依存症」という正式な病気に認定されてしまったのだ。

タバコを吸うとガンになる?肺という点がまたキャッチーだ。日本人の死亡要因として、独走1位のガン。

なかでも肺ガンは、ガン死亡原因第1位という脅威である。
幸い、この数年は徐々に肺ガン死亡率が減りつつある。そういうと嫌煙派の方々はそれみろ喫煙者が減っているからだと思われるかもしれない。

たしかに、男性喫煙者は1960年代をピークに徐々に減っている。けれど女性喫煙者は数10年間ほぼ横並びで、最近は若い女性の喫煙が若干増えているようだ。

対して肺ガンの死亡者数は、男女共に同じ割合で減少している。これはタバコ云々ではなく、医療技術が進歩したから、と考えるほうが自然ではないだろうか。

また、肺ガンは入口付近の「肺門型」と、奥を侵される「肺野型」2種類に分けて考えられる。喫煙と影響が深いとされるのは「肺門型」だ。けれど、日本人に多いのは圧倒的に「肺野型」である。


今日、「タバコは健康に悪い。各種疾病の要因である」と巷に広まっている論拠は「疫学」という学問によるものです。疫学は病気の流行の様子を研究する学問として発足したもので、多数の人の集団を対象として、病気の流行や原因を統計的手法を用いて明らかにしようという学問です。

病気の原因を突き止めるものではなく、原因となる可能性に見当をつけるための学問という位置づけになります。特定の病気とある要因の蓋然性(確実さの度合い)を明らかにすることを目的としていますから、新しい病原菌を発見する時の尖兵として、その真価を発揮するものです。


疫学で明らかにされることは、相互に関係しあっているのではないかと推定される「相関関係」と言われるもので、原因とそれによって生ずる結果との関係である「因果関係」ではありません。因果関係があるものは当然相関関係がありますが、相関関係があるからといって因果関係があるとは言えないのです。

例え、肺ガン発生率が年々上昇しているという数字と力ラーテレビの普及率が類似の伸び率であれば、肺ガンとカラ—テレビの相関関係は高いということになります。統計的手法を用いた数字は、カラーテレビが肺ガンの原因であると語りますが、誰も肺ガンの原因がカラーテレビだとは思いません。

逆に、タバコは肺に煙を吸い込むから肺ガンの原因になりそうだ、と皆考えます。その気分に合う数字を持ってきてもっともらしく説明すれば、いかにも科学的説明がついたように錯覚します。「悪い」という前提から「悪い」という結論を導いているのみで、実は何の説明もしていないのです。

ディーゼル排気ガスや殺虫剤のかかった食物といった人為的な汚染、あるいは核兵器に転用される放射性物質の利用という人問の悪徳を想像させる事項は誰もが好まないものです。そのようなものが「好都合なリスク」として宣伝され、数字でもっともらしく裏打ちされる時に相関関係が使われることに注意しておかねばなりません。

またその際、「有意性」の問題として信頼限界(信頼区間)という誤差の範囲に目を光らせる必要もあります。
タバコは、厚生省(当時)によって生活習慣病の危険因子と規定されました。しかし、生活習慣病とは、生活様式、職業、居住環境、加齢、遺伝など多くの要因が長期にわたって複雑に絡み合って発生するものです。従って、疫学によってタバコが疑わしい要因であると推定されても、それは統計的手法によるものにすぎず、真の因果関係を証明するものではありません。

さて、今日のタバコに関する疫学の大きな問題として、特定の疾病の要因としてタバコをどのように特定化したのかという問題があります。生活習慣病とされる疾病の原因は多くの要因が絡みますが、その多くの要因の中で、タバコと特定の疾病という2つの要素をどのように純粋に抽出し、また、他の要素と重なっていないことをどのようこ確認したのか、ということの説明がないのです。


とはいえ、個性あふれるパッケージデザインを台無しにするほどでかでかと載っている警告文にもあるように、タバコがさまざまな疾患の原因の「1つ」の可能性であることは事実だ。

しかしこの1つという言葉の意味を無視して語られがちなのはなぜ?タバコを吸うと必ず病気になると思わされるのはなぜ?
だいたい現代人の大部分は老衰でなく病気で死ぬというのに、 まるでタバコだけが悪者だ。
警告文に書かれている数値も微妙である。

疫学的な推計によると、喫煙者は肺ガンにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて2倍から4倍高くなりますというような文言。面倒くさいのでつい2倍から4倍だけ読んで納得してしまいそうになる。

しかし数字は認識を固定化する。これが落とし穴。まず疫学的という言葉が広義すぎる。そしてこの数値は、統計ではなく「推計」だ。なぜなら病気の原因は、個体差、環境、生活習慣など、割り切って数字化できなぃものが幾重にも絡んでいるから。もちろん肩こりもそうだ。
排気ガスやアルコールがガンの原因となることは科学的に証明されている。 けれど、「タバコを吸うとガンになる」という絶対の証拠は出ていない。出ていないからこそ、半世紀以上にわたって同じような調査が操り返されているのだ。


このページを見た人が合わせて読みたいのおすすめページ!