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タバコが原因の火災は常に上位ランクイン~タバコ火災防止法~

総務省消防庁の統計によると、「タバコ火災」で数多くの死者が出ていることが明らかになっています。

喫煙される方、あるいは喫煙者のご家族の方は、次のポイントに注意し、日ごろから防火対策に心がけましょう。
下記は主な出火原因の一覧になります。
タバコ 4、048件 11.80%
放火 3、437件 10.00%
放火の疑い 3、053件 8.90%
たき火 3、040件 8.90%
こんろ 3、027件 8.80%
火あそび 1、572件 4.60%
ストーブ 1、215件 3.50%
火入れ 845件 2.50%
焼却炉 674件 2.00%
電灯・電話等の配線 590件 1.70%
マッチ・ライター 589件 1.70%
溶接機・切断機 430件 1.30%
電気機器 396件 1.20%
配線器具 385件 1.10%
風呂かまど 375件 1.10%
その他 5、896件 17.20%
不明・調査中 4、676件 13.70%
出火原因の第1位はタバコになります。火のない所に煙は立たぬとはいいますが、まさに全体の1割を占めているのは驚きです。

火災による損害額は約1084億円であり、タバコによる直接の物的被害額は単純計算では約105億円と推計することができます。死者約240人の人的被害も考えれば、その損失額は莫大です。

こうした火災には、消防庁をはじめ、消防署、消防団の人的・物的経費だけではなく、火災予防のための活動にも経費がかかっています。タバコの火災が減れば、これらの経費を大幅に減らすことができます。

特に最近ではほたる族からベランダでの出火が目立つようです。灰皿などタバコの後始末は確実に実施して、他人に迷惑をかけないようにこころがけましょう。


タバコ火災防止のポイント
①灰皿には水を入れておく。
②灰皿はこまめに清掃し、吸殻をためない。
③寝タバコは絶対にしない、させない。
④タバコのポイ捨てはしない。


タバコの燃焼の仕方は“無炎燃焼”と呼ばれ炎を上げないで燃焼するのが特徴で、中心部の燃焼温度は700~800℃にも達し、放置すると14~15分間も燃焼し続けるというデータがあります。

座布団の場合は、タバコが燃え切った後でも無炎燃焼を継続し易く、座布団の上に新聞紙でも乗っていれば更に発炎しやすくなり、火災になる可能性は高いものと考えられます。
ただ、新聞紙単独の場合は、表面からの放熱が大きい為か、タバコに接している部分のみ炭化させて無炎燃焼を継続しにくいという結果も出ています。ただ、これも新聞紙に挟まれたような場合は放熱が小さくなって、燃え上がる場合もあります。

実際にはタバコによる出火は毎年原因の上位を占めており、それだけ火源が多いことを示しているのかも知れません。一人で一日一箱吸うと、20本の火源がどこかにある訳ですからね。

布団の上にタバコを間違えて落とすと1時間以上後で発火します。
熟睡していることも多く命取りになりやすいです。
他にガラス灰皿に山盛りに吸い殻を残しておくとそれが燃えてガラス灰皿を割って火が下の絨毯等につく場合もあります。

タバコ火災を起こさないようにするには禁煙すること。これは確実です。
もうひとつ、国に自動的に火が消えるタバコを義務付けてもらうといいです。
この自動消火タバコは北米・豪州・EUなどほとんどの先進国で義務付けられており、JTも当然作ってそれらの国に販売しています。


タバコ火災を防ぐには
・ タバコの投げ捨ては絶対にしない。
・ 歩きながらの喫煙やくわえタバコはしない。
・ 寝タバコは絶対にしない。
・ 火のついたままのタバコを放置しない。
・ 灰皿にはいつも水を入れておく。
・ 灰皿は置く場所を決めておき、その場所で吸う。
・ タバコは水をかけてから生ごみ等と一緒に捨てる。
・ 寝具類、座布団、カーペットは燃えにくい「防炎製品」を使う。



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