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タバコが不健康な生活に導いているので健康診断の項目をしっかりチェック

人間ドックや健康診断の診察の際つくづく思うのが、タバコを吸う人は、どこそこが痛い、どこそこの調子が悪い、などの訴えが多いことです。

精神的にも、肉体的にも健康であるには
たとえば「身体がだるい・頭が重い・胃がもたれる・吐き気がする・口が渇く・寝起きが悪い・腰が痛い」などといった具合です。タバコを吸う人で「毎日極めて快調で、不快な自覚症状まったくなし」という人にお目にかかることはまずありません。

とても興味深いことに、タバコをたくさん吸う人は、精神的にも不調で不健全状態であるため、「なにかをするのが億劫である」「朝起きると気分が悪い」「人込みの中で気分が悪い」「陰口を言われているようだ」などの、一見タバコとは無関係に思える精神的な症状も一緒に持っていることが多いという報告もあります。

ある企業の20~30歳代会社員の喫煙状態と喫煙以外の生活習慣を調べてみたところ、タバコを吸う人では「朝食をとらない」「アルコールを飲みすぎる」「ファーストフードをよく食べる」「清涼飲料水あるいは砂糖入りのコーヒーを飲む」など、好ましくない生活習慣を持っている人が、タバコを吸わない人に比べて圧倒的に多いことがわかりました。

タバコを吸う人は、タバコを吸うという不健康な生活習慣を選んだために、本来はタバコとは無関係な他の習慣も悪い方向へと導いているようです。さらに、これらの方々の健康診断の結果をみてみると、タバコを吸う人では体重、中性脂肪値が高く、HDLコレステロール値が低く、肝機能異常を示した人が多くみられました。

つまり、これら20~30歳代でさえ違いが出ているのですから、タバコを吸う人がこのまま吸い続ければ、これらの異常値の改善は期待できないどころか、心臓病・脳卒中・高血圧・糖尿病・痛風などが将来出てきてもまったく不思議ではないという結果だったのです。

これらの経験を通じて、感じるのは、健康診断は絵合わせにたとえられるということです。絵合わせとは、3枚のカードから1枚の完成した絵を作るという、昔の女の子の遊びですが、健康診断も3つの要素があります。それは、その人の外見・その人の生活習慣・その人の検査結果です。

これらの3つは見事なほどに関連しています。2つのカードから、時には1つのカード、たとえば外見をみただけでその人の健康診断検査結果用紙と生活習慣の書かれた用紙を選んでこられるほどです。

生活習慣は、人生観が日常生活の行動として表現されたものです。人生観というと、人生の目的をどう達成するか、対人関係のあり方をどう考えるか、などを一般的には指しますが、何を「快」とし、何を優先させるか、何に気持ちを動かされやすいか、など日常生活に密着した行動も、その人の人生観の現れです。

そうした物の見方、考え方は、その人の日常生活の中で繰り返し行動として表現されており、それが生活習慣というわけです。生活習慣に善悪があるわけではありませんが、特定の生活習慣と病気が密接に関係してくるとなると偏った生活習慣を変える必要性がでてきます。


喫煙と健康診断の検査結果
タバコの害は、ガン・心筋梗塞・脳卒中・肺気腫などの重篤な病気として突然現われ、健康診断での異常としては出にくいという特徴があります。出たとしても軽度の異常程度のものが多く、精密検査や指導の対象となることはほとんどありません。これはアルコールの飲みすぎや肥満とかなり違う点です。

タバコの場合、健康診断の結果に異常がなかったからといって、身体に悪影響を及ぼしていないとは残念ながらいえないのです。 通常施行されている健康診断の検査項目で、タバコと関係のあるものには次のものがあります。

①白血球や赤血球の数が多い
風邪や虫歯などの感染症や血液の病気で白血球は上昇しますが、喫煙者はこれらの病気がなくても白血球の数が上昇していることがあります。喫煙本数が多いほど白血球の数は多くなります。場合によっては血液の濃さを示すヘマトクリットやヘモグロビンも高くなることもあり、これはタバコの煙に含まれる一酸化炭素による血中の酸素不足が原因です。これらの上昇は血液をドロドロにして血液の流れを悪くさせ、血を固まりやすい状態にします。

②HDLコレステロール(HDL)の値が低い
タバコは動脈硬化を抑制する善玉コレステロールであるHDLを低下させます。HDLの値が低いということは動脈硬化が進みやすく、虚血性心疾患や脳卒中をおこしやすいということです。40mg/dl未満であれば低HDLコレステロール血症と診断されます。 HDLは高中性脂肪血症や肥満でも低くなります。ヘビースモーカーなのにHDLが高いという場合は、アルコールの飲みすぎが考えられます。

アルコールはHDLを上昇させますがこの場合は喜べません。喫煙により本来低くなるはずの値が高くなっているのはアルコールの飲みすぎによる可能性が高いからです。タバコとアルコールが一緒になると食道ガンや胃ガンの発症率を高めます。要注意と解釈すべきです。

③一秒率、一秒量
肺気腫の診断は、肺気腫末期にならないと難しく、胸部のX線写真で肺気腫が疑われるころには日常生活ですでにかなり自覚症状が出ています。 高性能のCTは早期発見の一手段ですが、通常の健康診断にCT検査は入っていません。通常の検査で調べる場合には呼吸機能検査のスパイロメーターで検査した、一秒量・一秒率を用います。

スパイロメーターとは、思いっきり空気を吸ったあとに、可能な限り、速く、最後まで吐くという検査です。一秒率は思いきり吸って吐き出したときの空気の量(努力性肺活量)の何パーセントが一秒間に吐き出されるか、一秒量はその量がどのくらいかをみています。

タバコの煙で肺胞が壊されてゆくと、肺は弾力性を失い、伸び縮みできる部分が少なくなるため、一秒率や一秒量が低くなります。一般的には、一秒率70%未満を異常とし、肺気腫が疑われるのは55%以下、35%以下は最重症とみなされますが、日常生活に支障をきたすようになるのは一秒率が50%以下になってからですので、自覚症状の有無で肺気腫をおこした部分のある、なしを一言でいうことはできません。大切なのは正常か異常かと同時に、過去の成績に比べて低くなっていないかどうかを見ることです。一秒率の値を過去の自分の値と比較して以前より低くなっていれば、前回の検査から今までの間に肺胞がかなり壊されている可能性が高いといえます。

④フローボリューム曲線
思いっきり吸った空気を、一気に吐いたときに、空気がどのように吐き出されるかを見たのがフローボリューム曲線です。気管粘液の過剰な分泌がおこり、気通抵抗が増すCOPD(慢性閉塞性肺疾患・慢性気管支炎や肺気腫)では、吐いたときのカーブが下に凸になる、異常カーブを示します。 気道閉塞の程度を早期に知り、COPDの発見に極めて重要な意瞭を持つ検査です。


健康だけじゃなく、モテるように!禁煙の意外な効果

今の時代、盛んに禁煙が叫ばれています。その大きな理由は健康面でのことです。タバコを吸っていると発ガン率が数倍になる、特に肺ガンになりやすい。糖尿病など成人病のリスクも高まる副流煙で他人の権衡にまで害を与える。…などなど、特に興味を持って調べなくても、タバコが健康に与える悪影響は自然と耳に入ってきます。

しかし、実際に将来自分の体がどうなるか、確率だけで示されてもぱっと来ない人も多いかと思います。「自分は大丈夫」という、根拠の無い自信を持っている方も中にはいらっしゃるかも知れません。健康面でのリスクだけでは禁煙に踏み切れない方、実はそれ以外にもタバコをやめると意外なメリットがあるのです。

それは、「モテるようになる」ことです。何をいきなり、と思われるかもしれませんが、まず第一に「デートスポットが増える」のは確実です。とにかく喫煙者に厳しい世の中、レストランなどは禁煙、分煙が当たり前。映画館やテーマパーク、図書館や美術館などなど、タバコを吸えない施設がどんどん増えています。特にこれから東京オリンピックに向けて各地で整備が図られて禁煙の波は加速するものと思われます。

禁煙することで、これらの場所に自由に行けるようになります。これだけでも男性としての魅力はアップします。それに、禁煙することで必ず財布の中身が豊かになります。タバコ税は上がる一方。1箱500円の時代も遠くはなさそうです。タバコにかけるお金を彼女のため、もしくは自分磨きに使えば、それだけモテる要素が増えていきます。また、禁煙すると歯にこびりついていたヤニが取れ、白い歯に。タバコの臭いのする男性は嫌われる傾向にありますし、喫煙者は就職、昇進にも不利になってきます。健康はともかく、女性にモテたいならぜひ禁煙をおすすめします。

タバコの火を消したその一瞬から禁煙者でとなります!

まず身体面では24時間禁煙すると心臓発作の危険が低下します。
48時間禁煙すると嗅覚と味覚が正常に戻ります。(食べ物の本来の香りと味がわかるようになります)
72時間禁煙すると気管支の壁の筋肉が弛緩して細かった気管支が広がって呼吸が楽になります。肺活量が増加します。
2~3ヶ月禁煙すると循環が改善します。肺機能が30%改善します。
1~9ヶ月禁煙すると咳、副鼻腔のうっ血、倦怠感、息切れが減ります。
1年禁煙すると心臓病での死亡が減ってタバコを全く吸わない人の心臓病死亡に近づきます。
5年禁煙すると心臓病での死亡が非喫煙者と同じになります。肺ガンによる死亡が減って非喫煙者の肺ガン死亡に近づきます。
10年禁煙すると舌癌、咽頭癌、食道癌、膀胱癌、腎臓癌、膵臓癌の頻度が減ります。

次に経済面として貯金が増えます。
2010年に引き上げられたタバコ税ですが、1箱1000円になる日も近いかもしれませんね。
10年間、1日1箱、1本平均5分、1箱400円としてタバコに使ったお金は
1、460、000円
喫煙に費やした時間=6083時間(253日)

禁煙すると、どれだけ良いことがあるかしっかりと考えていきましょう!他にもたくさん見つかるハズです。

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