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タバコで億万長者になった!世界のタバコ王の作戦とは

「石油王」ロックフェラー、「鉄鋼王」カーネギーなど、19世紀のアメリカでは、さまざまな業界で億万長者が誕生した。
これは、タバコ業界も例外ではない。

「タバコ王」と呼ばれる人物がいた。
ノースカロライナ州生まれの「デューク」という人物である。
彼が大成功を収めた秘訣はなんといつても、奇抜で思い切りのいいアイディアを実行したことにある。
たとえば1883年に行われたシガレット税率引き下げを彼ほど有効活用した者はいない。
税率が引き下げられるという情報を聞きつけたデュークは、減税が適用される2ヶ月も前に、自社のタバコを半額に値下げしたのだ。

赤字になることは確実だったが、彼にはこんな狙いがあった。
「税率引き下げ後は各社とも値下げ競争に乗り出すはずだ。その前に市場を押さえてしまった方がいい」
デュークの目論見は見事に的中し、値段の安い彼のタパコを人々はこぞって買い求めた。そして値下げ競争が始まる前に市場を牛耳ってしまったのだ。この成功を弾みにニューヨークへ進出することになる。しかし、すでにニューヨークは4つの会社が市場を仕切っており、当たり前のやり方では参入することは難しかった。

そこで彼はまた独自の作戦に乗り出すのである。
「大規模の広告宣伝」と「おまけ作戦」である。
彼は自社のタバコの宣伝に莫大な経費を使った。その額は年間で80万ドルにものぼり、その他の4大会社の合計額を凌駕するほどだった。
また、そういった派手な作戦とは別に、人の心をくすぐるような作戦にも打って出る。

当時、いくつかの会社で試みられていた「シガレットカード」をタバコの「おまけ」として用いたのだ。
シガレットカードというのは、タバコのパッケージに封入されたカードのことで、現在、お菓子などに人っているオリジナルカードの先駆けである。

デュークはカードにナンバーを振ったり、裏面に解説を載せたりと、人々の収集欲をあおる方法をとった。
さらに、まとめ買いの割引やキャッシュク—ポンサービスなども行い、タバコそのものではなく、タバコに付随するサービスに力を入れることで他社との差別化を図ったのである。

それらの作戦が功を奏し、ニューヨークに進出してから5年後には、市場の38%を占有するほどの大企業に成長していた。
翌年には、それまでニューヨークの場を仕切っていた4大会社を吸収し「アメリカン・タバコ」社を設立する。名目上は「企業合同」の形をとっていたが、実質はデュークによる「タバコ・トラスト」の実現だった。

くしくも、アメリカで「独占禁止法」が成立した年のことである〔1890年)。
こうして「タバコ王」とまで言われるようになったデュークだが、彼の野望は国内だけに留まらなかった。
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