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禁煙治療の保険適用をどう思いますか?

困ったことが起きている。これまで「やめられない」と自嘲まじりに話していたことが、「喫煙依存症」という正式な病気に認定されてしまったのだ。

『禁煙治療の保険適用をどう思いますか?』というキャスターの質問に、道行く一般の人々は予想通りのコメントを残す。
「なぜ非喫煙者が余計な保険料を負担しないといけないのか。」

吸う奴は肺ガンになって勝手に死ね」「まあ、喫煙者は病人なんだから仕方ないんじゃないか」
冗談はやめてほしい。こんなものが堂々と放映されてしまっては、余計に愛煙家の肩身が狭くなるではないか。
私は愛タバコ家である。煙に限定せず、タバコという存在そのものを愛している。無論、マナーには重々気をつけているつもりだ。

なのに、 喫煙者というだけで病人扱いとは聞き捨てならない。 しかも依存症といえば、 アル中やヤク中と同じジャンルではないか。

アルコール依存症で入院した知人は壮絶だった。
そもそも不眠症気味だった彼は、はじめのうち「酒を飲むとよく限れる」といっていた。ところが、アルコールには耐性がある。飲めば飲むほど体が慣れて、同じ量ではものたりなくなる。晩酌程度だった摂取量は加速して増えていき、ついに泥酔するまで飲まなければ眠れなくなった。

ひどい二日酔いのうつ状態や体のだるさは、迎え酒が軽減してくれる。
やがて幻覚症状があらわれるようになり、駅のホームで見知らぬ人に殴りかかって警察の厄介になった。

無断欠勤が続き、 会社をクビになった時点で、 家族が病院へ連れていったというわけだ。彼はその後、職場に復帰することなく入退院を繰り返している。
個人の意思を剥奪し、日常のあらゆる行いを制御不能にする。依存症とはそういうものだ。

タバコを吸うだけで幻覚を見たり、会社をクビになるような行動をとる人がいるだろうか。そんな例は見たことも聞いたこともない。むしろ見てみたい。

驚きついでに、何がニコチン依存症の判断基準になっているのか調べてみた。 するとさらに愕然。保険適用の可否には、「TDS(ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト)」というものが使われる。10項目の質問のうち5つ以上あてはまると依存症と認定されるのだが、このTDS、チェック項目のハードルが非常に低いのだ。

自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがあったか。禁煙や本数を減らそうと試みてできなかったことがあったか。

禁煙・節煙中イライラしたり、落ちつかなかったり、憂鬱になったり、食欲・体重が増えたりしたか。
自分はタバコに依存していると感じることがあったか。
これが、社会生活にバリバリ支障のあるアル中、ヤク中と同列に語られる内容か。 調べていくうちにだんだん腹が立ってきた。

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