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禁煙開始から身体の変化を時間経過で予測して対応しよう!

これから禁煙に取り組む人のために、禁煙成功までの道のりをあらわしました。シミュレーションしたって自分の意志だからって思うかもしれませんが、禁煙のメリットも含めて、どんなことが起きるか予測できれば安心してスタートできるので気持ちの余裕があります

いまタバコをやめれば、失った時間の99%は取り戻せる
禁煙しても体内の汚れは完全にはなくならないかもしれない。しかし、タバコを一度も吸ったことのない人でも、受動喫煙のために肺にすこしは汚れがあるものだ。
人間のからだに備わった、驚くべき力を忘れてはいけない。

からだが回復するのに10年も待つ必要はない。
最後の一本を消した瞬間、あなたの問題は終わる。
タバコのからだへの影響は禁煙してから最初の数日、長くても数週間で消えてくれる。

「明日バスにひかれるかもしれないんだから……」という態度でタバコを吸っていた人も、タバコをやめたからといって、その考えを改めようと努力する必要はない。もちろん、禁煙とともに食生活を改め、運動をすれば、人生はより楽しくなるし、からだもより早く回復する。

タバコについて考えないようにしようと思ってはいけない。
「ミッキーマウスのことを五秒間考えないでいられたら一億円あげますよ」と言われたら、どうしてもミッキーマウスが頭に浮かんでしまうものだ。
タバコのことが頭に浮かんだら「やった、自由になれたんだ」と思えばいいのだ。


くれぐれも代用品はつかわないこと。
代用品は必要ない。
また、自分が望む変化でないかぎりはタバコをやめたからといって生活を変える必要もない。

では禁煙スタートしてみましょう。

20分経過
血圧と脈が正常になり、血流が回復して手足の温度が上昇を始める。約半数の人に離脱症状が現れる

8時間経過
酸素濃度が上昇して呼吸が楽になる。心臓発作の確率が低下する

タバコ第一の壁 禁煙スタートから3日がピーク
離脱症状(禁断症状)
ニコチンが体内から抜け出る時に起こる症状で、とくに48時間後~72時間が最もつらい。症状の種類や強さには個人差がある

24時間経過
血液中の一酸化炭素濃度が正常になり、肺は不純物を除きはじめる。ただし離脱症状はここからが辛い

48時間経過
味覚、嗅覚が回復する。体内のニコチンは完全に消失する

72時間経過
呼吸量が増えて息をするのが楽になる。肺気腫の病的な進行は止まる。

1週間
症状の大半は消えるものの、ときどきタバコのことが頭をよぎる

2週間~3か月
血液の循環がよくなり、歩行が楽になる。離脱症状は消失し、ストレスも軽減される。

タバコ第二の壁 離脱症状焼失後も延々と続く吸いたい気持ち
個人差はあるものの離脱症状より長期戦になることが多い。

3か月~9か月
せきの回数が減り、鼻づまりや息切れも軽減する。軌道の掃除機構である気管のせん毛が再生してくるので、呼吸器の感染症にかかりにくくなる。肺機能も5~10%改善する

1年経過
虚血性心疾患のリスクが半分に低下する。喫煙欲求もほぼ消失。健康な体に

タバコを吸わないという生活
空気はおいしく、食事もおいしく、息切れもよくなり、口のねばねばも軽くなって、肌のつやもよくなり、女性の場合は化粧ののりがよくなっているのではないでしょうか。すでにまわりの人も、そんなあなたの変化に気づいているかもしれません。タバコに縛られなくなった生活の何とすがすがしいことか。

しかし同時に「今後、果たしてタバコを吸わずにいられるだろうか」と早くも心配しておられるかもしれません。 心配無用といいたいところですが、敵はしぶとく、しばらくの間は要注意です。せっかく禁煙しても、ちょっとした不注意から再びタバコを吸うようになる人は残念ながらいます。

データでは、再び吸うようになった人の95%は3か月以内、特に3週間以内に吸い始めています。 そもそも、いつになったらタバコを吸いたいと思わなくなるのでしょうか?「禁煙直後は無理だとしても、1週間後、せめて1か月後には、完全に喫煙欲求がおこらなくなればよいのだが」と願っておられるでしょうが、残念ながらそうはいきません。ある日を境に突然タバコを吸いたくなくなるというものではありません。

タバコを吸わないのが当たり前になる日は、タバコを吸わない決意を持って、タバコを吸わない日を1日、1日と延ばすうちに訪れるものなのです。次第にタバコを吸いたいと思う欲求心の間隔が長くなり、その程度が軽くなり、「タパコを吸わないことが当然である」というふうになります。

。タバコを吸ってしまった夢を見て目がさめ、実際には吸っていなくてホッとする、という経験は禁煙後何年たっても出てくるようです。眠っているときでさえそうなのですから、起きているときには何かの拍子に喫煙欲求が頭をもたげて当然です。何かの機会にふっとタバコを吸いたいという衝動は出るものなのです。

今後もタバコを吸いたくなる状況をできるだけ避けることが賢明です。そして、吸いたい衝動に襲われたときに、その衝動を乗り切る努力を積み重ねることが禁煙継続のポイントです。 禁煙を続けるためには注意と工夫が必要です。

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